まるで蝶が舞っているように華やかな胡蝶蘭。
贈答品としても好まれ、「幸福が飛んでくる」という縁起の良い花言葉を持っています。
様々な色や形、大きさがありますが、お祝いシーンにピッタリの胡蝶蘭を贈りたいですよね。
こちらの記事では、用途に合わせた胡蝶蘭の選び方やおすすめ通販サイトを紹介します。
予算相場やマナーなども合わせて解説しているので最後までご覧ください。
※2023年4月13日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年4月24日に再度公開しました。
目次
胡蝶蘭とは?
胡蝶蘭は、1本の茎に対して数輪から数十輪の花をつけ、茎部は短く、葉は肉厚という特徴があります。
東南アジアをはじめとする熱帯地域に広く分布するラン科の植物です。
そのため高温多湿を好むと思われがちですが、実は乾燥に強いという意外な特徴を持っています。
他の生花と比べて花持ちが良く、1ヶ月以上咲いている状態を保てるので贈答品としてもおすすめなんです。
胡蝶蘭の花の大きさについて
胡蝶蘭の花の大きさには3種類あります。
最も小ぶりなサイズ「ミニ」は、花径が5㎝以下で可愛らしく、場所を取らないのがポイント。
「ミディ」は花径が5cm以上10cm以下で、一般的な胡蝶蘭よりもコンパクトなため、自宅にも飾りやすいお手頃サイズです。
そして最も大きい「大輪」は10cm以上の花径が特徴で、存在感のある豪華な印象を与えます。
胡蝶蘭の花の色について
お祝い事の定番「ホワイト」
お祝い事の定番として最も人気がある胡蝶蘭の色はホワイトです。
その意味は「純潔」「清らかさ」「高貴さ」を表わしています。
贈る相手の好みや環境の色合いに左右されず、あらゆるお祝いの門出を上品に飾り立ててくれる胡蝶蘭です。
サイズが大きくても圧迫感を感じさせないため、屋内飾りにも向いています。
紅白の色合いで縁起が良い「赤リップ」
赤リップは純白の花びらを持ち、中心部分が赤みがかった胡蝶蘭。
日本では昔からおめでたい場面で紅白が用いられたことから、縁起の良い色としておすすめです。
固有の花言葉がなく、どのようなシーンでもポジティブな印象を演出してくれます。
黄色い花びらの「フォーチュンザルツマン」や「ゴールデンエイジ」、ピンクの花びらを持つ「キャンディーソレーラ」など、白以外の赤リップも人気です。
特別感を演出するのにピッタリな「ピンク」
ピンクの胡蝶蘭は華麗さと可愛らしさを併せ持った女性らしい彩りです。
贈る相手を思う気持ちや、敬愛の気持ちを込めた花言葉は「あなたを愛します」。
ホワイトの胡蝶蘭と比べて取り扱う生花店が限られているため、特別感を演出するのにピッタリです。
さらに、ピンク色には幸福感や安心感があり、ストレス解消にも良いと言われています。
他にもある胡蝶蘭のカラーバリエーション
胡蝶蘭には他にも様々なカラーバリエーションがあります。
例えば、明るく暖かみを感じさせる黄色は「活発」「幸運」「商売繁盛」のイメージ。
清涼感のある爽やかな青色は夏のギフトにもおすすめです。
そして高貴な色合いとして用いられる紫色は、神秘的な華やかさで大切な日の贈り物として喜ばれています。
贈る相手に合わせて選ぶ特別な色合いは、定番カラーとの差別化にも効果的です。
胡蝶蘭がお祝いに選ばれる理由
他の花にはない高級感がある
薔薇やカーネーションも贈答用として人気がありますが、胡蝶蘭は他の花にはない高級感やワンランク上の華やかさが印象的です。
それぞれのシーンに相応しい彩りのバリエーション、曲線を描くしなやかな花茎のシルエット、気品のある佇まいは贈られた相手の印象に残りやすい存在感を放っています。
お祝い事を飾るのに相応しい特別な花と言えるでしょう。
花持ちが良く寿命が長い
胡蝶蘭は花持ちが良く、寿命が長いことからもおすすめの花です。
花の寿命は1~2ヶ月くらい、恵まれた環境であれば3ヶ月以上花が咲き続けることもあります。
また花が散っても、きちんと手入れをすれば何度でも開花を楽しめるのがポイント。
野生に生えているような丈夫な個体であれば50年以上生きることもあると言われており、贈答用の胡蝶蘭でも10年以上育てることが可能です。
縁起の良い花言葉がある
胡蝶蘭の花言葉は「幸せが飛んでくる」です。
その名前の通り、まるで蝶がヒラヒラと舞うような華麗なイメージに相応しい意味合いですね。
気品のある豪華な佇まいに加えて、この縁起の良い花言葉を持っていることがお祝い用ギフトとして好まれる理由でもあります。
また「純潔」「あなたを愛します」など、色によっては個別な花言葉を持っている場合があり、選ぶ際の判断基準にしやすいです。
花粉や香りが少ない
胡蝶蘭は他の花と比べて花粉が少なく、服に付いたり周囲を汚したりするリスクを軽減できます。
また香りも少なく、飲食店などで飾っても、料理の妨げになる心配があまりありません。
生花全般を控えている場合は別ですが、医療機関の開院祝いなど、身体の健康や安全に敏感な場所でも胡蝶蘭であれば比較的贈りやすい花として選ばれています。
用途に合わせて胡蝶蘭を選ぶ
開業・開店・開院祝い
気品漂う華やかさの胡蝶蘭は新たな門出のお祝いとして相応しい贈り物です。
特に「純潔」という花言葉を持つホワイトカラーの胡蝶蘭は、周囲の色合いに影響されることなくクリーンなイメージを演出します。
一方、あえてホワイトを避け、ピンクや黄色で目立たせるのも効果的な方法です。
友人・知人に贈る場合が約1万~2万円、家族・親族の場合は約2万~3万円、取引先などの場合は約2万~5万円を想定しておきましょう。
昇進・就任祝い
社内や取引先における昇進・就任のお祝いでは、今後の活躍や発展を祈念する贈答品として胡蝶蘭が最適です。
特に鉢植えは「根が張る」ことから、更なる活躍を期待したり、取引先の発展を願う縁起物として好まれます。
価格帯は昇進祝いに贈る場合が約1万~3万円、就任祝いに贈る場合は約3万~5万円が妥当です。
退職祝い
退職祝いとしても胡蝶蘭は人気のある花です。
今までお世話になった感謝の気持ちを込めて、別れをネガティブに捉えるのではなく、新たなステージでの幸せを願うという思いを伝えることができます。
また、家族や友人など、身近で退職する人をねぎらう場合でも、華やかな佇まいが彩りを添えるでしょう。
会社関係の場合が約1万5千~3万円、家族や友人の場合は約5千~2万円が一般的な相場です。
移転・新改築・引越祝い
気持ちも新たな移転・新改築・引越の場面では、「幸福が飛んでくる」という胡蝶蘭の花言葉が似合います。
さらに、胡蝶蘭は花粉や香りが少なく、花持ちが良いことからインテリアとして長期間楽しめる点もお祝い用ギフトにおすすめです。
価格帯は約1万~5万円となっており、贈る相手との関係性によってかなり開きがあります。
誕生日・記念日祝い
母の日などの記念日や、大切な人の誕生日に贈るプレゼントとしておすすめなのが胡蝶蘭です。
それは胡蝶蘭が贈る相手の幸せを願う花だから。
最も人気なのは「純潔」を表す白です。
また相手の好みに応じてピンクやコットンキャンディの胡蝶蘭も選ばれています。
ピンクの胡蝶蘭は「あなたを愛します」という意味の花言葉を持っているので、女性への贈り物にピッタリ。
一般的には、約3千~3万円が相場です。
お中元
お中元で胡蝶蘭が喜ばれる理由は、見栄えする華やかさや花持ちの良さが挙げられます。
また「幸福が飛んでくる」という花言葉はとても縁起の良いイメージです。
ただお中元は贈るタイミングも大切。
地域によってお中元の時期に違いがあるので、贈る相手の地域に合わせて余裕を持って準備しましょう。
価格帯は一般的には約3千~5千円、ビジネスの場合は1万円程度が適切です。
お悔やみ・お供え
お悔やみ・お供えのシーンでは胡蝶蘭を贈ることで故人を偲び、遺族の気持ちに寄り添います。
お通夜から四十九日までは白色の胡蝶蘭が望ましいです。
一方、四十九日以降は遺族の気持ちが上向くよう、淡いピンクや紫色など、徐々に明るい色合いを選ぶのも良いかもしれません。
価格帯は一般的には1万円程度、親しい付き合いがあった場合は約1万~3万円です。
おすすめの胡蝶蘭通販サイト6選
胡蝶蘭を贈る際の注意点やマナー
胡蝶蘭の相場
贈答品としての胡蝶蘭の相場は通常3千円~5万円程度、会社や法人へ贈る場合は3万円~5万円程度です。
用途によって相場に開きがありますが、特に会社や法人宛では相手と自社の関係性がシビアに反映されます。
必ずしも高価な胡蝶蘭ほど良いという訳ではなく、お互いの立場を十分に理解したうえで選ぶことが肝心です。
贈るタイミング
胡蝶蘭を贈るタイミングはお祝い日の当日、もしくは前日が一般的です。
ただしケースバイケースなので、相手が確実に受け取れるタイミングで贈りましょう。
例えば開店や開業などの場合、当日は忙しいことが考えられます。
差し支えなければ先方に受け取れる日時を確認し、余裕を持って贈ると安心です。
また親しい間柄のサプライズであれば、当日に手土産として持参し直接渡すのもアリですね。
本数は奇数にする
お祝い事で胡蝶蘭を贈る場合、割り切れない本数、つまり奇数で贈るのがマナーです。
偶数は半分に割れることから別れを連想させ、結婚などのおめでたい場面ではあまり縁起が良くありません。
3本、5本、7本・・・のように奇数で揃えることを意識しましょう。
ただ最近は自分用に購入したり、カジュアルな手土産にしたりする場合に、1本や2本のお手頃な胡蝶蘭も販売されているようです。
立て札をつける
胡蝶蘭を贈る際、相手が誰から貰ったのか分かるように必ず立て札をつけましょう。
立て札にはお祝いの言葉と贈り主の名前を入れるのがマナーです。
相手の名前は入れても入れなくてもどちらでも良いのですが、省略すると贈り主を強調することができます。
気をつけなければいけないのは誤字脱字です。
万が一ということがない様、自分以外の誰かにも記載内容をチェックしてもらうと良いかもしれません。
赤を使うことは避ける
赤には還暦祝いや厄除けの意味がある一方、開店などの場面で火事や赤字を連想させる色だと言われています。
そのため、お祝い事のラッピングやメッセージカードなどでは、赤を使わないのが一般的です。
しかし、紅白の色合いを持つ胡蝶蘭の赤リップは縁起が良いとされています。
結局どっちなのか迷いますが、胡蝶蘭に関しては赤リップ以外で赤を使うのは避けるのが無難です。
胡蝶蘭を贈らない方が良い場合
例えば医療施設や飲食店など、身体の健康や安全に敏感な場所では、花粉アレルギーや微生物による衛生面から生花全般を好まない場合があります。
同様の理由からお見舞いの場合でも気にする人がいるようです。
またお見舞いでは、土に根付く鉢植えがいつまでも病院に寝付くことを連想させるため避ける傾向があります。
胡蝶蘭に限らず、相手の状況や場所に配慮して贈りましょう。
胡蝶蘭のお手入れ方法
置き場所
胡蝶蘭は明るく、風通しの良い場所を好みます。
ただ、胡蝶蘭は草木が生い茂る熱帯雨林で育つため、葉が焼けないよう直射日光が当たる場所は避けましょう。
例えば遮光カーテン越しの窓際に置くなど、間接的に日が当たるような場所がおすすめです。
またエアコンの風が直接当たると乾燥して花や葉が傷む原因になります。
温度管理することは大切ですが、エアコンの風向きには注意してください。
水やり
胡蝶蘭は葉に水分を蓄える性質を持っているので、あまり水やりの回数が多いと根腐れの原因になります。
水苔などの植え込み材料がパサパサに乾いた状態で水をやり、全体がしっとりするぐらいが適量です。
鉢からこぼれた水は腰水にしないで捨てるようにしましょう。
冬場は乾きにくくなるなど、季節によっても水やりの頻度が変わるので様子を見ながら調整します。
温度管理
温度管理というとちょっと難しそうなイメージがありますが、それといって特別なことはありません。
もし一定の室温を保つとすれば20℃前後、室内で人間が過ごしやすい15℃~25℃くらいが胡蝶蘭の適温です。
ただし、5℃以下や30℃以上の環境に長時間置くと株自体が弱りやすく、花芽がつきにくくなるので、冬場や夏場はエアコンなどで温度管理してあげましょう。
花が咲き終わった胡蝶蘭の植え替え
贈答用の胡蝶蘭は寄せ植えなので、根詰まりや根腐れを避けるために1株ごとに植え替えることが重要です。
まず茎を固定している支柱を外し、根元から2~3節目の2cmくらい上をカット。
その後、絡み合っている根を1株づつ丁寧に引き離し、腐っている根は剪定します。
植え替えは水苔を使うのが一般的です。
水で戻した水苔で根を包むようにして鉢に押し込み、形を整えれば完了です。
まとめ
胡蝶蘭の選び方は贈る相手との関係性やシーンによって異なり、様々な注意点やマナーがあります。
しかし、用途や予算に合わせて胡蝶蘭通販サイトを利用すれば、それぞれの特別な場面に相応しい1鉢がきっと見つかることでしょう。
あまり難しく考えすぎず、大切な人の喜ぶ気持ちを想像しながら素敵な胡蝶蘭を選んでみませんか?
最後までご覧頂きありがとうございました。
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