アパレル・ファッション業界で転職を考えているけれど、どの転職サイトに登録すれば良いのか迷っている人もいるのではないでしょうか。
転職サイトには、エージェント型と求人サイト型の2タイプがあります。
こちらの記事では求人サイト型に触れつつ、エージェント型転職サイトのメリットやデメリット、転職サイトの選び方などを解説します。
さらにおすすめの転職サイトや、サイトを効果的に活用するポイントも紹介しているので、アパレル転職を検討している人は最後までご覧ください。
※2023年5月19日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年5月24日に再度公開しました。
目次
アパレル転職サイトの選び方
エージェント型や求人サイト型から選ぶ
キャリアアドバイザーから求人の紹介やサポートが受けられるエージェント型。
一方、自分主体で自由に探して応募できる求人サイト型もあり、転職サイトは大きく2タイプに分けられます。
在職中の転職活動かどうかによっても、それぞれのメリット・デメリットが異なるので、その時々の状況に合わせて使い分けたいですね。
雇用形態から選ぶ
正社員や派遣社員など、転職サイトによって取り扱う雇用形態の範囲は異なります。
そのため、経験を活かしたキャリアアップ転職、あるいはライフスタイルを優先した転職など、求職者の条件に合わせて適切な転職サイトを選ぶことが肝心です。
まずは自己分析をしっかりと行い、どの雇用形態で転職するのが良いのかを明確にしましょう。
アパレル特化型や総合型から選ぶ
アパレル特化型は業界求人が非常に充実しているので、アパレル転職にはぜひ活用したいサイトです。
一方総合型はあらゆる業界の求人を網羅していて、アパレルに偏った見方ではなく、全体から見て良質な求人を見極めることができます。
おすすめは両方のサイトをうまく併用し、全体の転職動向の中で比較検討しながら、最適なアパレル求人を見つけることです。
エージェント型転職サイト6つのメリット
最適なキャリアプランを提案してくれる
転職を成功させるには明確なキャリアプランが不可欠です。
求職者に相応しいプランを提案してくれるキャリアアドバイザーは、転職動向や企業背景に精通する専門家。
求職者の希望条件を踏まえつつ、企業ニーズに沿ってキャリアプランを作成しています。
自分だけで作成するよりも、実用性の高い仕上がりが期待できるのではないでしょうか。
自分の市場価値を把握できる
担当キャリアアドバイザーは利用者の希望だけではなく、経験・スキル・年齢など、あらゆる条件を総合的に判断し、サポートしてくれます。
刻々と変わっていく状況の中で、厳しいアドバイスを受けることもあるかもしれません。
しかし、キャリアアドバイザーの一連のサポートを受けることで、自分の市場価値がどれくらいあるかを把握することができるのです。
非公開求人や独占求人を紹介してくれる
転職エージェントでは、非公開求人や独占求人の求人を紹介してもらえます。
それらの求人は、一般求人と比べてキャリアアップや年収アップに繋がるようなハイグレードな条件が魅力。
すぐに求人が埋まってしまうこともあるので、ピンときたら早めの応募が肝心です。
少しでも良い選択肢を増やすために、転職エージェントを利用は不可欠といえるでしょう。
選考の通過率がアップする
転職エージェントは、求人企業が求めている人材を把握しているので、その内容を踏まえて履歴書や職務経歴書の添削をしてくれるのも大きなメリットです。
自分で作成した選考書類が、さらに企業向けにブラッシュアップされるので必然的に印象も良くなります。
また推薦状も作成してくれるので、事前に内容を確認させてもらい通過率アップに繋げたいところです。
企業とのスケジュール調整や交渉を行ってくれる
基本的に面接日時のスケジュール調整など連絡全般は、転職エージェントが仲介に入って行ってくれます。
さらに、自分で交渉するのが難しい給料や休日といった待遇面など、デリケートな内容を利用者に代わって交渉してくれるのがポイント。
入社してから後悔するような条件の不一致を事前に回避できます。
業界の動向や会社の内部事情を得られる
アパレル・ファッション業界で転職をするなら、業界の動向は理解しておきたいところです。
転職エージェントは、アパレル業界の動向に精通しているので、リアルな情報が得られます。
さらに多くの取引先と常にやり取りを重ねているため、各会社の内部事情を把握していることも心強いです。
エージェント型転職サイトのデメリット
紹介求人は厳選され、同時に何社も応募することは難しい
転職エージェントから紹介されるのは、カウンセリングに基づいた総合的な判断から導き出された求人です。
そのため自分で自由に検索するのとは異なり、紹介数はとても限られています。
また、応募の際は1件ごとにしっかりと企業対策をして臨むので、とりあえずの気軽な応募や、まとめて応募したりすることは難しいかもしれません。
転職成功が保証される訳ではない
転職エージェントを利用するメリットは多く、内定率をアップさせるためには非常に効果的です。
しかし転職成功を必ずしも保証するものではありません。
結局は自分自身による転職活動が重要であり、自己分析や企業研究を行うなどの地道な努力が肝心です。
転職エージェントをうまく活用しながら、積極的に活動していきましょう。
マイペースで活動しにくい
応募企業とのやり取りは転職エージェントに任せます。
そのため、必然的に主導権が担当キャリアアドバイザーに偏りがちです。
担当者との相性が良ければ、そこまで気にはならないかもしれません。
しかし、あまり頼りすぎると主体性のない転職活動に陥りやすく、マイペースで活動しにくいため余計なストレスを抱えてしまう原因にもなります。
希望とは異なる求人を紹介されることもある
転職エージェントでは条件に一致する求人、もしくはなるべく近い求人を紹介してくれます。
しかし担当者が希望やスキルを把握しきれていないと、見当違いな求人が紹介されることも。
あまりにも自分の希望とかけ離れているのであれば、無理せずに断りましょう。
お断りの理由を伝える際、妥協できないポイントをしっかりと説明することが肝心です。
アパレル業界への転職におすすめの転職サイト4選
こちらでは、アパレル業界への転職におすすめの転職サイトを4つピックアップしました。
クリーデンス
クリーデンスは大手転職サイト「doda」や、派遣サービス「テンプスタッフ」などを運営している会社が手掛けるアパレル・ファッション業界に特化した転職エージェントです。
2001年からサービスを開始、現在では求人企業3,500社以上(60%は非公開)、登録ユーザー242,000名以上でアパレル業界最大級の規模を誇っています。
マーケティングや営業、バイヤーなど、アパレル販売経験を活かせる異職種も幅広く取り揃えているので、アパレル業界で転職するのであれば、ぜひ登録しておきたいエージェントです。
iDA
iDAはアパレル・ファッション業界の正社員、契約社員、派遣社員のエージェント型転職サイトです。
これまでに取引実績のあるブランド数5,000以上、派遣案件だけでも10,000件を超え、業界トップクラスの求人数を取り扱っています。
特にラグジュアリーブランドやデザイナーズブランドの取り扱いは、他社と比較しても比較的多めなので、アパレルを目指すのであれば登録して損はありません。
未経験者がチャレンジしやすい求人もあり、派遣社員で経験を積みながら、正社員へのキャリアアップを目指す人にも使いやすいのがポイントです。
アパレル派遣なび
アパレル派遣なびはアパレル・ファッション業界に特化した派遣専門の求人情報サイトです。
自由に求人検索できますが、応募は担当コーディネーターを介するので、実際はエージェント型の形態です。
現在登録者数10万人を越え、国内のアパレル企業から海外ブランドまで幅広い求人を揃えています。
未経験でもチャレンジできるよう給与前払い制度や資格取得支援など、快適に働ける各種フォロー制度を整えているのが特徴。
サポート体制が充実していて、希望のブランドがあれば事前に伝えておけば、求人があった際に紹介してもらうことも可能です。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは転職支援実績No.1を誇る業界最大手の転職エージェントです。
圧倒的な求人数を取り扱っており、非公開求人だけでも20万件を超えています。
年齢制限を設けておらず、各業界・各職種に精通したキャリアアドバイザーが求職者の希望やスキルに沿った求人を厳選して紹介することが可能。
提出書類の添削、面接対策、独自に分析した業界・企業情報の提供など、転職サポートが充実しています。
アパレル以外も視野に入れながら、希望するアパレル求人を客観的に比較検討することができる総合型です。
アパレル転職サイトを効果的に活用する12のポイント
エージェント型と求人サイト型を併用する
転職エージェントはキャリアアドバイザーのサポートを受けられますが、情報が偏ったり、結果に繋がらず活動が滞ったりすることもあります。
逆に求人サイトは自由度が高いですが、その分自分の裁量によるところが大きいです。
おすすめは両方を併用して転職活動することです。
状況に応じてどちらを重点的に活用するか調整しながら進めていけば、常に自分の活動ペースを保てます。
できれば転職エージェントを主軸に3社以上の転職サイトに登録しておくと、偏りすぎないので自分のペースを維持しやすいです。
基本情報は明確に記載する
転職サイト登録時は、職務経歴や履歴などの基本情報をできるだけ明確に記載することがポイントです。
特に求人サイト型では、企業とファーストコンタクトするのは基本情報になります。
それだけ基本情報の役割は大きく、求職者のイメージを正しく、魅力的に伝えるための重要なツールです。
ミスマッチを防ぐためにも、空欄は作らずに詳細に作成しましょう。
希望条件は広めに設定する
転職の希望条件が増えるほど、選択肢は少なくなっていきます。
しかし、全ての条件を満たしていない求人にも、詳しく調べてみるとなかなか良さそうな案件が混ざっていることも多いです。
貴重な求人との出会いを見逃さないためにも、妥協できない条件を絞り、なるべく入り口は広めに設定することをおすすめします。
気になる求人があったら早めに応募
求人サイトで気になる案件があると、ひとまずお気に入りやチェックを入れて満足してしまい、思い出したら募集が終わっていたということはありませんか。
不特定多数の求職者が閲覧している求人案件は、いつ定員数が埋まってもおかしくありません。
気になる求人を見つけたら、素早い判断が転職チャンスを逃さないポイントです。
担当者と相性が悪い場合は変更してもらう
転職エージェントには様々なキャリアアドバイザーがいます。
そして転職活動では、担当キャリアアドバイザーとの相性の良し悪しが大きく影響します。
転職活動をスムーズに続けるためには、しっかりと自分のことを理解してくれる担当者のサポートが必要です。
やりにくさを感じるようであれば、担当を変更してもらうことも視野に入れておきましょう。
スカウト機能を活用する
求人サイトの多くにはスカウト機能がついています。
受信できるように設定すれば、求職者の経験やスキルに興味を持った企業からオファーを貰うことが可能です。
それは必ずしも希望条件と一致するオファーばかりとは限りません。
しかし、どのような企業から、どのような内容でのオファーが届くのかという傾向が分かるので、リアルな自分の市場価値を把握するのにも役立ちます。
リアルイベントを活用する
アパレル転職サイトでは、企業説明会などのリアルイベントを開催することがあります。
サイトスタッフや企業担当者と直接やり取りするチャンスがあるので、オンラインからは得られないような情報やアドバイスを得ることが可能です。
また、イベント参加が面接へと進むきっかけとなる場合もあるので、積極的に活用することをおすすめします。
実際に自分でも店舗に足を運んでみる
実際にショップへ足を運ぶと、転職サイトの求人情報からは分からない現場の雰囲気を感じられます。
無理に商品を購入しなくても、同じブランドで複数のショップ見学ができれば店舗ごとの違いが見えてきます。
気がついたことを志望動機や自己PRに盛り込めば、より熱意も伝えやすいのではないでしょうか。
担当者と定期的にコミュニケーションをとる
転職エージェントでは、キャリアカウンセリングの結果に従って求人紹介されますが、肝心なのはその後のコミュニケーションです。
常に担当キャリアアドバイザーからの連絡を待っているだけだと、しだいに求人紹介の頻度が減っていき、最後は連絡が途絶えることになるでしょう。
自分からも定期的に連絡を取るようにすると転職意欲が伝わり、継続してサポートを受けやすいですよ。
転職時期は最短可能日程で答える
転職可能時期の伝え方はとても重要です。
キャリアアドバイザーは膨大な求職者に対応しているので、転職時期によって優先順位がついてしまいます。
つまり早く転職したい人、転職意欲の高い人の方がキャリアアドバイザーにとっては優先になるのです。
もし明確な転職時期が決まっていなくても、「よいところがあればすぐにでも転職したい」といった気持ちを伝え、前向きにアピールしましょう。
紹介された求人企業を自分でもリサーチする
転職エージェントでは必要なアパレルの求人情報を求職者に提供してくれます。
ただ、あくまでも転職活動するのは求職者自身。
自分でも企業をリサーチして情報の裏付けや補填をすることにより、企業への理解や思い入れも高まります。
なお企業リサーチにおすすめなのが「転職会議」「OpenWork」といった口コミサイトです。
元社員や現社員のリアルな口コミが集まっているので、企業の社風や雰囲気などを読み取り、新たな判断材料にすることができます。
推薦文を確認させてもらう
転職エージェントの紹介求人に応募する場合、担当キャリアアドバイザーは推薦状を作成します。
しかしアドバイザーも人間ですから、推薦状の仕上がりが必ずしも万全であるとは限りません。
せっかくの応募チャンスを確実なものとするためには、推薦状を確認させてもらい、内容によっては修正をお願いすることも大切です。
担当者には「面接の時に相違がないよう、内容を確認させてもらえませんか?」と声をかけてみましょう。
アパレル転職を成功させるための注意点
周囲に転職活動していることを悟られない
在職中に転職活動するのであれば、なるべく周囲に悟られないよう気をつけましょう。
万が一話が広まってしまうと、そのうち辞めるにしても働きにくくなってしまいます。
私も転職しようと考えていた時、思わぬところから話が上司に行ってしまい、結局は内定が決まる前に辞めざるを得なくなりました。
たとえ信頼できる相手でも内定が決まるまでは伏せておくのが賢明です。
カウンセリングでは転職理由を正直に伝える
転職エージェントのカウンセリングでは、たとえネガティブでも正直な転職理由を伝えることが肝心です。
なぜなら、転職理由には「繰り返したくない不安や不満」があるからです。
キャリアアドバイザーは本当の理由が分からないと、適切なサポートができません。
同じ思いをしないで済むよう、ごまかさないで伝えましょう。
経歴やスキルは偽らない
転職エージェントには、企業と求職者の仲介で絶えずアパレル業界の情報が入ってきます。
もし経歴やスキルの偽りが発覚した場合、要注意人物としてブラックリストに載ってしまい転職活動への悪影響は避けられません。
また、万が一転職できたとしても、持っていないスキルはすぐにばれてしまいます。
経歴詐称などの悪質な場合、内定取り消しや懲戒解雇になることも考えられるので注意してください。
同じ求人に複数の転職エージェントから応募しない
転職エージェントで紹介された求人が、すでに他社の紹介で応募している案件だった場合、二重で応募しないよう注意しましょう。
企業側の採用担当者は、重複応募が分かった時点でそれぞれの転職エージェントへ連絡することとなり、余計な手間となってしまいます。
さらに連絡を受けた担当キャリアアドバイザーにも不信感を与え、今後の求人紹介に影響するかもしれません。
福利厚生を完備しているかどうか
アパレルの仕事は連日の残業など、長時間労働が常態化しているところも少なくありません。
働いてみないと分らない実態も多いですが、福利厚生の内容から労働環境の良さがある程度判断できます。
例えば時間外手当・年間休日日数・有給休暇制度など、少しでもストレスを軽減できる環境を整えていることが働きやすさに直結します。
もし求人情報での確認が不十分な場合、キャリアアドバイザーに相談したり、ネットの口コミで調べたりして福利厚生について掘り下げてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アパレル・ファッション業界で転職するためには転職サイトを活用することが重要です。
転職サイトには、エージェント型と求人サイト型の2タイプあり、エージェント型転職サイトを主軸にして複数の転職サイトを使い分けるのがおすすめです。
活動状況に合わせて、キャリアアドバイザーのサポートを受けたり、自分主体で活動したり、自分のペースを保ちながら転職のチャンスを広げられます。
うまく併用しながらアパレル転職を進めていきましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。