未経験でアパレルへ転職を考えているのでしたら販売員がおすすめです。
ただ正社員採用の場合、即戦力としてアパレル経験者を優先的に求める企業も多く、未経験者にとってはハードルが高いのが実状。
こちらの記事では私が飲食業からアパレルへ転職した経験を踏まえながら、未経験からアパレル転職を成功させるノウハウを紹介します。
目次
未経験からアパレル転職する5つのポイント
転職に適正年齢はある?
アパレル業界は20代が活躍しているイメージを持っている人も多いかもしれませんが、実際はさまざまな世代の人が働いています。
例えば40代のお客様がキャリアブランドで商品を選ぶ場合、20代の若い販売員に接客を受けるよりも、同世代やそれ以上の販売員の接客の方が説得力や共感がありますよね。
このように、それぞれのブランドターゲットやイメージに合った販売員の需要があり、決まった適正年齢があるわけではありません。
基本的には人柄重視ですが、前職で培ってきた接客経験などがあれば積極的にアピールしましょう。
面接では何を見られる?
アパレル転職で未経験者が見られるのは熱意やアピールポイントだけではありません。
コミュニケーションスキルの高さや社会人としてのマナー、服装や立ち振る舞いなど、あらゆる角度から見てその人の伸びしろを判断します。
面接では緊張しがちですが、明るい表情でハキハキとした応対を心掛けることが大切です。
また清潔感を意識した着こなしで、できれば相手企業のアイテムを1点以上身につけていると面接でも好印象を与えやすいでしょう。
転職に役立つ資格や経験は?
重要なのは資格の有無よりも、その人自身がブランドにマッチするかどうかです。
例えば販売員の場合、スキルアップしていく中で資格を取る機会も出てくるので、必ずしも転職活動で資格が必要な訳ではありません。
強いて言えば「ファッション販売能力検定」などの関連する資格を持っていれば、やる気のアピールや履歴書に色をつける意味で役に立つこともあるでしょう。
またサービス業の実務経験はアパレル販売に活かせるので非常に有効です。
転職にベストなタイミングはいつ?
アパレル転職の目安となるタイミングには2つあります。
1つは繁忙期の前です。
サマーセールが始まる前の5~6月や、ウインターセールが始まる前の9月~11月にかけては求人を増やす傾向があります。
2つ目は組織変更の後です。
組織変更は4月、9月に行われることが多く、異動者や退職者が出てくるので、それに伴う欠員で5月、10月ごろから求人が増えます。
ただし、これらのタイミングはほぼ重なっていることから求職者の増加も見込まれるので、思い立ったら早めに準備して転職活動に臨むことが大切です。
前もって準備するべき3つのこと
1.自己分析をする
自分自身について客観的に見つめ直すことも大切です。
「今までの経験や自身の強みから活かしていきたいアピールポイントはどこにあるのか」
「入社後5年、10年とキャリアアップを具体的にイメージできるか」
などさまざまな角度から自己分析することで、自分に合った企業や職種を絞ることができます。
うまくいかない時ほど自分を見失いがちになるので、自己分析をすることで自分軸をしっかりと維持しましょう。
2.日頃からファッション関連の情報収集をしておく
アパレルの転職活動で気になるブランドの企業研究をすることはもちろんですが、日頃から広くファッション関連の情報収集していると、トレンドの傾向、さらにはアパレル業界全体の流れが見えてきます。
アパレル業界の動向を把握していると、自分が目指したい活動領域や具体的なキャリアプランがより明確になるので志望動機や自己PRの説得力も格段にアップしますよ。
3.アパレルに特化した転職サービスを利用する
初めてのアパレル転職では分からないことや不安も多いですよね。
不安な転職活動で頼りになるのが、アパレル業界に特化した転職サービスを利用することです。
中には未経験だと登録が難しい転職エージェントもありますが、サイトを見るだけでも最新の転職事情や業界の動向の確認ができ、そこでしか知り得ないような専門情報を手に入れることができます。
もし登録ができた場合、担当エージェントが求職者の希望や条件に見合った案件を紹介してくれるだけでなく、必要書類の添削や面接対策など、いろいろとサポートしてくれるので、一人よりもスムーズに転職活動することができます。
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アパレル業界について
アパレル業界の給与について
アパレル業界の給与は他の業界と比べて決して高いとは言えません。
例えば各社の統計データから販売員の年収を見ると約270万~350万円となっており、未経験からのスタートだと270万円前後と考えられます(参考:キャリアガーデン)。
ただし、店長などの役職がつくと給与も上がっていくので入社後の頑張り次第と言えます。
また、会社によっては売上ノルマを達成した場合、インセンティブという形で給与にいくらか上乗せされることもあるので正社員にとっては嬉しいですね。
アパレル業界の最近の動向
アパレル市場ではコロナ禍以前から「ユニクロ」「ジーユー」を展開するファーストリテイリングを筆頭として業界全体に低コスト志向が高まっていました。
百貨店や専門店にとっては厳しい状況の中、コロナの追い打ちがかかり顧客アプローチの見直しが始まっています。
2019年以降には外出機会の減少に伴い、在宅に対応したEC販売の需要が拡大していますが、2021年在宅規制緩和によってリアル店舗の客足もわずかに戻りつつあります。
またコロナの影響もあり、トレンドを追いかけるだけではなく「本当に自分に合ったもの」を見直す傾向が高まり、低コストと高級志向の二極化が進んでいる状況です。
未経験でアパレル転職する際の注意点
好きなだけじゃ続かない
アパレル業界でブランドに応募する一番の理由は「もともと好きだから」という人も多いと思います。
もちろんそれは大切なことですが、華やかなイメージの裏には、売上ノルマや人間関係、繁忙期の連日残業など過酷な面も多く、忍耐力も必要です。
採用された人の中には「こんなにきついとは思っていなかった」「イメージと違う」という理由ですぐに辞めていく人も少なくありません。
そのため未経験者には、困難に直面しても乗り越えようとするタフさが求められています。
アパレル販売員とは?向いている人・向いていない人の特徴を紹介
専門職を目指す場合もまずは販売から
アパレル業界に未経験から入る場合、専門職でもまず現場を知ることが重要です。
アパレルの現場とはショップ、つまり販売員を経験するということ。
さらにデザイナーやバイヤーなどの専門職によっては、前もって専門学校で知識や技術の基礎を身につけておくことも必要です。
非常に限られた専門職の採用枠では、経験に基づいた知識やスキルが求められます。
未経験からの採用は難しいかもしれませんが、なるべく早いうちから目標を明確にして、チャンスは逃さないという強い意志を持ち続けることが何よりも大切です。
面接が受からない時にするべきことは?
自己分析をやり直し、企業研究をしっかりと行う
面接でアピールポイントがずれていたり、伝わらなかったということも考えられます。
自己分析をやり直し、アピールポイントをもう一度確認してみましょう。
もしかするとアピールしていなかった新たな経験やスキルが見つかるかもしれません。
また、面接官に好印象を与えるためには伝え方も大切です。
ただ自分アピールで終わらせるのではなく、企業研究をしっかりと行い、「自分のスキルや経験をどう活かせるのか」という関連づけをしましょう。
正社員以外の採用枠を利用しハードルを下げる
正社員でのアパレル転職の場合、未経験でも求められる期待値は高くなります。
そこで採用枠のハードルを下げ、無理のないペースで正社員を目指していく方法はいかがでしょうか。
例えばアルバイトやパートなど、正社員以外の採用枠を利用すれば未経験でもチャンスが増えます。
中でもおすすめは派遣社員。
売上ノルマや残業も多いアパレル業界ですが、派遣社員であれば正社員のように決められたノルマや残業がありません。
またアルバイトやパートの平均相場より高めの時給相場となっていて、未経験から実績を重ねやすい環境が整っています。
アパレル未経験者には派遣社員がおすすめ
派遣社員には正社員よりもハードルが下がるというメリットだけではありません。
正社員よりも優先してシフトが組めるので、土日に休みを入れたり、残業を気にせず子育てや介護をしながら働くなど、自分のライフスタイルを優先した働き方ができます。
未経験から正社員でスタートを切る前に、ある程度自由が利く派遣社員で経験を積んで、アパレル業界が自分に合うかどうかを見極めるというのも良いですね。
もちろん希望するのであれば、紹介予定派遣などを利用して正社員へキャリアアップを目指すことも可能です。
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まとめ
アパレル業界は基本現場主義なので、未経験から始めるのは販売というのが主流です。
華やかなイメージの一方、精神的・肉体的にきつい面もありますが、好きだからこそのやりがいがたくさんあります。
まずは自己分析や企業研究をしっかりと行い、自分に合ったブランドや働き方を見つけてみてください。
未経験でも無理なく経験を積む方法としては派遣社員がおすすめです。
アパレルに特化した転職サービスを利用してアパレル業界への転職を成功させましょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
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