アパレル販売員に興味があるけど、実際にできるか不安を感じている人は多いのではないでしょうか?
こちらの記事では、アパレル販売員に向いている人と向いていない人の特徴をまとめました。
さらに、アパレル販売員のさまざまな仕事を分かりやすく紹介します。
外から分からないアパレル販売員のリアルな部分に触れているので、目指している人は最後までご覧ください。
※2023年5月13日に公開した記事ですが、リライト記事に必要な文言等を追記、その他の部分も修正して2024年5月27日に再度公開しました。
目次
アパレル販売員の仕事とは?
アパレル販売員と言えば接客して服を売るイメージがありますが、実際はそれだけではありません。
こちらではアパレル販売員の仕事について紹介します。
接客
来店されたお客様に挨拶(声がけ)し、コミュニケーションを取りながら、コーディネートを提案します。
ただ、一方的にこちらから勧めるのではなく、お客様の目的や好み、背格好などに合わせて判断し、適切な提案をすることが重要です。
そのためには傾聴力や提案力に加え、ファッションや商品の知識、在庫数や入荷予定の把握など、総合的な技術スキルが求められます。
レジ(クロージング)
お客様が購入を決定した商品を会計、梱包します。
商品を傷つけないよう丁寧に扱いながらも、速やかに行うのがポイントです。
さらに、雨に濡れないよう防水カバーをかけたり、ギフト用にお包みしたりするなど、臨機応変に対応します。
会計後はセールなどのイベントや新商品入荷の告知をして、再来店を促すことも欠かせません。
電話対応
ショップには、頻繁に電話がかかってきます。
お客様からの問い合わせ以外に、本社の売上確認、他店舗の店間移動依頼など、用件もさまざまです。
ただ、時には接客中に電話がかかってきてしまい手が離せないことも。
他に手が空いているメンバー、もしくは電話の近くにいる販売員が電話を取るなど、日頃からカバーし合えるチームワークが肝心です。
商品陳列
入荷した商品を店頭に並べたり、お客様が広げた商品を畳んで戻したりするのもアパレル販売員の仕事です。
キレイに陳列することで見栄えが良くなり、お客様の興味を引きやすくなります。
また、商品陳列はアパレル販売員の「待ちの姿勢」でもあります。
もし、他にお客様がいない店内で、販売員が暇そうにしていると入りにくいですよね?
商品陳列を行うことで店内に動きが出るので、お客様が入りやすい雰囲気になるんです。
ディスプレイやレイアウトの調整
アパレル販売員はショップのディスプレイ(展示)やレイアウト(配置)の調整に力を入れています。
シーズンを先取りした商品をマネキンに着せ、ブランドイメージを効果的に打ち出すのがディスプレイです。
レイアウトは、お客様が歩く順路(導線)をイメージしながら、どの商品をどこに、どうやって陳列するのかといった配置構成を考えます。
どちらも、ただキレイに飾るのではなく、売り上げへの影響を考えながら調整することが重要です。
在庫管理
入荷した商品を検品して入庫処理します。
納品された商品の種類と数は、伝票の記載内容と必ず一致していなければなりません。
入庫処理が終わったら型番・サイズ・カラーごとに分けてストックすることで管理しやすくします。
日頃から正確に在庫管理ができていないと、棚卸の際に在庫数と実際の商品数にズレが生じることも。
もし商品数が合わない場合、再確認や原因追及で莫大な労力を費やすこともあるんです。
店内外の清掃
毎日、開店前や閉店後には清掃を行います。
また、営業時間中でも、お手すきの際や気がついた時にはこまめに清掃を行っています。
誰だって汚いお店で服を買いたくはありませんよね?
清掃はお客様に気持ち良くショッピングしていただくための重要な作業です。
店内外の清潔さは、ショップのイメージや売り上げにも影響します。
SNSの発信
Instagramをはじめ、SNS運用を行っているアパレル企業もあります。
おすすめしたいアイテムを動画や写真でアピールしやすく、SNSはとても有効なツールです。
お客様のいない時間をうまく活用すれば、営業中にSNS更新することも十分できます。
現在、SNSマーケティングを通じた顧客の獲得、売上アップが重要視されているので、今後アパレル販売員がSNS発信する機会はさらに増えるでしょう。
アパレル販売員に向いている人の特徴
幅広い業務をこなすアパレル販売員には、コミュニケーションスキルをはじめ、様々な能力が必要です。
こちらではどのような人がアパレル販売員に向いているのかを紹介します。
コミュニケーションスキルが高い
接客ではリピーターやお得意様もいますが、大半は初対面のお客様です。
また、接客を含めた一連の業務をスムーズにこなすには、ショップメンバーや社内の関係部署、取引先など、縦や横の連携も欠かせません。
誰とでも分け隔て無く接することができれば、仕事で関わる相手とのコミュニケーションにも役立ちます。
ファッションやブランドへの思いが強い
アパレルで接客するには、ファッションやブランドへの思いがとても大切です。
思いの強さがお客様に伝わると、説得力になり購買欲を刺激します。
そのために、日々の商品勉強や予算達成への取り組みなど、あらゆる努力や忍耐も必要です。
しかし、ファッションやブランドへの思いが強いほど、苦労の先にやりがいを感じることもできるでしょう。
プレッシャーに強い
アパレル販売員は毎月の個人予算をどうやって達成するのか、日割計画を立てながら接客に臨みます。
ただ、計画通りに進まないと、足りない売上分を残りの日数に割り振るため、月末が近づくにつれ日割金額が増していくのです。
達成感は大きいですが、人によってはこのプレッシャーが大きなストレスに。
そのため、困難に対して気持ちを切り替えられる強さが求められます。
気配りができる
周囲への気配りは、アパレル販売で欠かすことができません。
商品が乱れていたり、お客様が何か聞きたそうにしたりしていても、気を配っていないと見逃してしまいます。
また、ショップメンバー間でも、お互いに気を配ってフォローできれば、結束力が一段とアップします。
あらゆるシーンで、細かい気配りを求められるのがアパレル販売の仕事です。
記憶力がある
情報収集やコミュニケーションに役立つのは記憶力です。
身につけた知識をいち早く接客に活かしたり、以前接客したお客様の顔やお買い上げした商品を覚えていたり。
記憶力の良さは、より良いサービスを提供するために必要なスキルです。
もし現在、ファッションセンスに自信がなく接客が苦手でも、記憶力をうまく活かせば、今後アパレル販売として活躍することも可能です。
向上心が強い
アパレル販売には、長時間の立ち仕事や個人予算の達成など、過酷な面もいろいろあります。
華やかなイメージだけだと長続きは難しく、明確な目標を持って努力する向上心の強さが不可欠です。
採用する側もすぐに辞められては困るので、5年後・10年後のキャリアアップをしっかり考えている人材を重要視しています。
地道な作業が得意
接客は最優先ですが、納品や検品、ストック整理、値札付け、配送などの裏方作業も重要です。
さらに在庫管理や売上分析には、エクセルを使った在庫データの入力や計算作業が欠かせません。
地道な作業能力と正確さは、さまざまな場面で求められるスキルであり、活かす機会も多いでしょう。
情報収集能力に長けている
アパレル販売員にとって情報収集能力はとても重要です。
なぜなら、アパレル業界では次々と新しいトレンドや商品が登場しますが、最新情報を把握したうえでお客様に最適な提案をするからです。
情報収集能力に長けている人であれば、接客情報の引き出しを多く持ち、適切に使い分けることができます。
臨機応変に対応できる
お客様の性格や好み、目的などはそれぞれ異なります。
アパレル販売員はお客様のタイプを素早く察知し、条件に合わせて提案することが肝心です。
また、接客する状況も常に変わります。
忙しい時や余裕のある時間帯など、状況に応じた動きが求められます。
つまり、臨機応変な対応はお客様との信頼構築や売上向上に直結する重要なスキルなのです。
アパレル販売員に向いていない人の特徴
こちらではアパレル販売員に向いていない人の特徴を紹介します。
中には克服できる内容もあるので、目指している人はその点も踏まえながらご覧ください。
人と話すことが苦手
販売員である以上、人と話せなくては仕事にならないです。
今は苦手でも、「接客を通じて人と関わっていきたい」など、前向きな気持ちがあれば将来的な見込みはあるかもしれません。
ただし、もともとの性格も大切なので、しっかりと自己分析して、アパレル販売員に向いているかどうかを客観的に考えてみましょう。
土日祝日や大型連休に休みたい
土日祝日や大型連休に休みたい人には、アパレル販売員になることをあまりおすすめできません。
なぜなら世間の休日はショップが忙しく、シフト休みで平日を中心に回すからです。
ただ、派遣スタッフであれば、自分の都合を優先してカレンダー通りに休めます。
働き方に合わせて、正社員以外の選択肢も検討してみてはいかがでしょうか?
体力がない・身体が弱い
アパレル販売はサービス業ですが、長時間の立ち仕事やシーズンを先取りした着こなしなど、身体を酷使することも多いです。
若いうちは多少無理も利きますし、慣れればあまり気にならないかもしれません。
ただ、身体への負担は蓄積されていくので、体力面や健康面に自信のない人はよく考える必要があります。
自分の意見を押し通す
人見知りしないのは良いことですが、自分の意見を押し通す人はアパレル販売員に向いていません。
例えば、買う気のないお客様を延々と説得し続けると、後々の返品やクレームの原因になります。
お客様満足度の高い接客では、要望やニーズを正確に理解し、安心感を与えることが大切です。
相手の反応をよく見ながら、適切な対応を心掛けましょう。
受け身になりがち
お客様の中には、接客してほしくない人もいます。
しかし、常に向こうから声がかかるのを待っていては、いつまで経っても接客できませんし、予算を達成するのは難しいでしょう。
アパレル販売員としては、あらゆるお客様に対して臨機応変に対応できる積極性も求められます。
未経験なら派遣でスタートするのもおすすめ!
アパレル業界は経験やスキルを重視するので、未経験からアパレル販売員を目指すのは難航すると思います。
もし、仕事探しが思うようにいかない場合、アパレル派遣という選択肢を検討してみてはどうでしょうか?
正社員採用よりハードルが下がり、経験を重ねて正社員を目指すこともできます。
また、土日に休みを入れたり、残業なしで定時に上がったりするなど、プライベートと両立できるので無理せず働きやすいです。
派遣をお試し期間として、アパレル販売員の仕事を体験してみるのも良いかもしれません。
まとめ
アパレル販売員は、華やかなイメージの一方、体力的・精神的に過酷な面もあります。
そのため、向き不向きがありますが、ファッションやブランドへの思いが強いほど、やりがいも大きいです。
もし、アパレル未経験の場合、正社員採用はハードルが高いため、派遣でスタートするのがおすすめです。
経験を積めば、将来的に正社員を目指すことも可能なので、派遣で働いて、アパレル販売員に向いているかを見極めてみてはどうでしょうか?
最後までご覧いただきありがとうございました。